沈黙していることの忍耐に、たとえ君たちが火炎瓶を投げつけるとしても、石のように硬く、踏みつけられることも厭わずに、僕はそこに在り続けたい。

無数の声が僕に呼び掛けても、それはこの身体を簡単に通過して流れてしまう。

君たちの歌を刻みつけて、僕は僕の声で歌う時を待ち望んでいる。

歌であればいい、やがて僕はそう思う。

 

(2015年8月3日)